節約・貯金

【資産形成のスタートライン】20代で貯金100万円を達成することの本当の価値

100万円貯金

本記事では、貯金100万円がもたらす可能性を掘り下げていきます。

20代で貯金額100万円を達成することには大きすぎるメリットがあります。

最初にこの記事の結論です。

【この記事の結論】

20代で貯金100万円を達成すると、お金持ちへの道が開ける!

にっく
にっく
貯金額100万円というのは、特別大きすぎる金額とはいえないかもしれません。しかし、100万円を貯金するということには、金額以上の価値があるのです。

お金持ちへの道がひらける2つの理由

理由①:本格的な資産運用のスタートラインに立てる

100万円を貯金することができれば、資産形成のスタートラインに立てます。

それはすなわち、増やすというステップに移行できるという意味です。

資産を増やしていく上では、貯金よりも投資の方が効力が大きいです。

銀行の金利は0.001%とかなので、銀行にお金を預けていてもお金が増えていくことはありません。しかし、投資をすればお金を増やすことができます。もちろん投資である以上、損をする可能性はありますが、長期的に見れば世界経済は右肩上がりに成長しています。資産運用の王道といわれているアメリカ経済や世界経済全体へ投資を行うインデックスファンドは、一般的に3~7%の年利が期待できます。少なく見積もっても投資には銀行貯金の3000倍の力があります。

にっく
にっく
銀行貯金とは異なり、お金でお金を生めるのが投資!世の中のお金持ちはほぼ例外なく投資をしています。

このように、資産の拡大という観点からは、投資をすることが推奨されているわけですが、実際に貯める(貯金)から増やす(投資)のフェーズへと安全に移行するためには、気にしなければならない最低限しなくてはならないことがあるといわれております。

それは

  • 借金を返済する ←借金がある方
  • 生活防衛資金を確保する ←全員

の2点です。

1点目は言うまでもありませんね。借金がある状態で資産を増やそうとするのは、いわば、下りのエスカレーターを上っているようなものです。この状態では効率よく上に登っていくことはできませんよね。まずはフラットな状況を作らなければなりません。

また借金には金利が上乗せされているため、借りた額以上のお金を返さなくてはいけないということをしっかりと認識する必要もあります。金利は、借りている期間が長ければ長いほど重くのしかかってきますから、借金はできるだけ早く返すのが得策と言えます。

その上で、生活防衛資金の確保です。

生活防衛資金というのは、「ケガや病気で長期間働けなくなる」「務めている会社が倒産して仕事を失う」「リストラされる」など、万が一のことが起きて収入を失った場合に備えておきたい生活費のことです。何が起きても生活だけは守るための大事な資金ですから、確保しておきたいところです。この生活防衛資金、生活状況や考え方・性格によって個人差はあるのですが、独身・一人暮らしの会社員や公務員の場合は、多く見積もったとしても生活費の6か月分あれば十分と言われています。

総務省統計局が出している家計調査によると、単身世帯の1か月あたりの平均的な生活費は約15万円となっています。したがって、生活防衛資金として貯蓄しておいた方が良い一般的な金額は大体90万円くらいとなるでしょう。

生活防衛資金をしっかり確保しておけば、賢く安全な投資(年利3~7%が期待できる長期投資)をすることができます。株価は短期的には全くのランダムで値動きするので、短期投資で利益を出すことは容易ではありません。というかほぼ運です。生活防衛資金が確保できていない状態で投資を開始してしまうと、万が一現金がすぐに必要になった際に、不本意なタイミングであったとしても株や投資信託を売らなくてはならなくなります。つまり、必然的に運に身を任せた投資しかできなくなるということです。流動性の高い銀行預金に100万円程度の現金が用意できていれば、急にお金が必要になったとしても株や投資信託を売り崩す必要がなくなります。そのため、短期的な株価や投資信託の基準価格の下落に振り回されることなく、安定した投資をし続けることができます。

まさに100万円貯まる=本格的な投資スタートの合図です。

理由②:お金を上手に使う習慣が身につく

貯金は急にできるようになるものではありません。貯金をするためには自分で仕組みを作ったり、意識を変えていかなくてはなりません。つまり、貯金額100万円を目指す過程で、自分自身のお金との付き合い方と向き合う必要が出てくるわけです。

賢く節約したり、無駄遣いを省いたりなど、色々と工夫する中でそれが習慣となり、お金を貯める考え方や行動が身についていきます

習慣的にお金が貯まる生き方をしていれば、自然と資産は拡大し、時間とともに人生がイージーモードになります

習慣さえ獲得すれば、あとは努力することなくお金が貯まっていきます。苦労して身に着けたお金との賢い付き合い方は将来的にも効果を発揮し続けるスキルになります。投資に回せる余剰資金も自ずと増えていきますから、加速度的に資産は拡大していきます。

貯金は早めにした方が人生全体での効果は大きくなります。この点においても20代で貯金100万円を達成しておくことの意義があると言えます。20代のうちから貯金習慣を身につけておけば、その習慣が人生に与える効果は大きくなりますよね。

100万円には数字以上の可能性があるのです。つまり、100万円という金額以上に、100万を貯めることができた習慣にこそ価値があるということです。いくら水の量(=収入)が多かったとしても、バケツに穴が開いていたら(=貯金習慣が身についていなければ)、水はたまっていきません(=資産は増えません)。100万円を貯めためることができた=水がしっかりとたまっていく穴の開いてないバケツを獲得できたというようなものです。穴のないバケツを獲得できた後は、自然にバケツの中の水が増えるのを見るだけ(=特段の努力なく黒字家計を継続し続けるだけ)になります。

これが、日々の貯金習慣が馬鹿にならないということの本質です。

実は貯金って、100万円までが一番難しい

既に貯金100万を達成している方、まだ達成していない方で100万円貯金の難易度に関する印象は違うかもしれません。しかし一般的には、貯金額100万円を超えるのが一番難しいと言われています。

決して大きすぎるというわけではない100万円という数字。なぜこのラインを突破するのが最も難しいのでしょうか。

それは、貯金額というものが、日々の生活習慣やお金に対する考え方に大きく左右されるものだからです。100万円を達成していない方は、現時点では適切な貯金の習慣が身についていない場合が多く、日々の生活を見直しながら貯蓄習慣を獲得するというステップを踏まなければなりません。したがって、100万円というラインを超えるのが最も難しいというロジックです。

逆に言えば、100万円さえ貯めることができたならば、その後はわりと楽に貯金額を増やしていけるということでもあります。

習慣さえ身に着けてしまえば、後は特別な努力は必要ありません。ですので、100万円というのは最も最初に現れる厚い壁であるのと同時に、最も重要なラインといえます。

「収入が増えれば貯金額も自ずと上がっていくんじゃない?」「貯金が少ないのは収入が少ないからだよ」と思う方もいるかもしれませんが、収入と貯蓄額は必ずしも連動関係ではありません

人間には、収入が増えるにつれ支出が多くなってしまうという性質があります(これをパーキンソンの法則と呼びます)。1,000万円稼いでも1,000万円使ってしまったらお金は残りませんが、400万円しか稼げなかったとしても300万円しか使わなければ手元には100万円が残り、貯金という観点から見れば後者の方が優秀です。

当たり前の事実ですが、貯金額=収入-支出です。

この例からも分かるように、資産を増やすためには、貯める力を身に着けることが少なからず必要になるのです。

習慣の重要性と難しさを理解して挑戦しよう

貯金の可能性

ここまでで、習慣が大事だという話と、習慣を身に付けるまでが最も難しいという話をしてきました。

現時点で貯金習慣がない方は確かに最初は苦しいかもしれません。しかしそれを乗り越えた先には大きな可能性が広がっています。

100万円では人生は変わりません。しかし、人生を変えるためのスタートラインには立てると思います。できるだけ早くスタートラインに立つことによって、人生を変える可能性は広がりますから、20代こそ貯金は大事です。

大切なのは、極端な努力ではなく、継続できる習慣です。無理に切り詰めることは決して必要ありません。まずは、どう考えても人生を幸せにしない無駄遣いや浪費を止めるところからから、貯金額100万円を目指してみてはいかがでしょうか。

きっとお金持ちへの道が開けるはずです。